2024年05月17日
「アリドネパッチ」 説明会

本日は、興和式会社MRさんより、アルツハイマー型認知症治療剤 「アリドネパッチ」 の説明会をして頂きました。
アリドネパッチは、既にコリンエステラーゼ阻害薬として販売されているドネペジル(アリセプト)の貼付薬です。
5月から長期制限解除になりました。
【特徴】
・貼付薬投与後の定常状態におけるドネペジルの血中濃度時間曲線下面積(AUC)は、経口製剤投与後の定常状態におけるAUCと同程度。
・光線過敏症が発現する恐れがある。(貼付部位への直射日光は避け、剥がした後も3週間は貼付部位に直射日光が当たらないようにする。)
・高度アルツハイマー型認知症に適応を持つ貼付薬はアリドネパッチのみ。
・55mg/日に増量する場合、嘔気・嘔吐、下痢などの消化器系副作用に注意が必要。
・アリドネパッチ27.5mgの大きさは81mm×81mmの63cm2で、リバスタッチパッチ最大用量の18mgでさえ10cm2なので比較するとかなり大きい。また、貼付したまま入浴できない。
・有害事象の発現状況についても経口製剤と貼付薬で大きな違いはないが、貼付剤のため皮膚に対する副作用が多い。
既存の薬剤と成分も一緒なので目新しい事はないですが、ドネペジルを服用してる患者さんの中、もしくは新規の認知症患者さんで、薬を飲むのを嫌がる方や薬が上手く飲み込めなくなった方に使用できるという点では選択肢が増えたのではないかと思われます。
関係ないですが、昨日、下記のニュースが出てました。
『海外で承認された医薬品が国内で実用化されない「ドラッグロス」の解消を目指す政府の有識者会議の中間とりまとめ案が16日判明した。
・バイオ医薬品が主流になり、人工知能(AI)を用いる創薬も登場するなど「創薬のパラダイムシフト」が起きていることなどが国際競争力の低下につながっている。・創薬力の強化を課題に挙げ、「研究初期から上市(市場販売)まで支援・実施できる幅広い関連産業の存在も不可欠。国としての総合力が試されている」と問題提起した。』
国は医療費の高騰を抑えるという理由のため薬価の引き下げを毎年行ってます。
日本市場は10兆円規模で魅力的だが、毎年薬価が下落する、また治験で日本人を入れる必要が有ることから、日本では利益が見込めないため新薬を導入しようという海外企業に敬遠されてます。また、毎年の薬価改定で製薬業界の利益を奪われ、国内製薬企業の創薬する資金がないのが現状です。ではどうですればいいか?下記の点が上げられてると思います。
・ 海外製薬メーカーに対する価格面でのインセンティブ強化と、日本向け治験の手間の削減。
・ 新薬の薬価下落を抑える。薬価改定を毎年から2年に1回に戻す。
・ 必要不可欠な製剤で収益性の低いものは薬価を上げる。
・ 薬価を政府が決めるのではなく創薬製薬メーカーに決めさせる。
「ドラッグロスと人材開発」の話からは話が少しそれましたが、「我が国の創薬力」「国としての総合力」と聞こえの言いことを国は挙げるのであれは、まずは出荷調整が多すぎる現状を何とかして欲しいという声が現場からは多いのではないでしょうか。
アリドネパッチは、既にコリンエステラーゼ阻害薬として販売されているドネペジル(アリセプト)の貼付薬です。
5月から長期制限解除になりました。
【特徴】
・貼付薬投与後の定常状態におけるドネペジルの血中濃度時間曲線下面積(AUC)は、経口製剤投与後の定常状態におけるAUCと同程度。
・光線過敏症が発現する恐れがある。(貼付部位への直射日光は避け、剥がした後も3週間は貼付部位に直射日光が当たらないようにする。)
・高度アルツハイマー型認知症に適応を持つ貼付薬はアリドネパッチのみ。
・55mg/日に増量する場合、嘔気・嘔吐、下痢などの消化器系副作用に注意が必要。
・アリドネパッチ27.5mgの大きさは81mm×81mmの63cm2で、リバスタッチパッチ最大用量の18mgでさえ10cm2なので比較するとかなり大きい。また、貼付したまま入浴できない。
・有害事象の発現状況についても経口製剤と貼付薬で大きな違いはないが、貼付剤のため皮膚に対する副作用が多い。
既存の薬剤と成分も一緒なので目新しい事はないですが、ドネペジルを服用してる患者さんの中、もしくは新規の認知症患者さんで、薬を飲むのを嫌がる方や薬が上手く飲み込めなくなった方に使用できるという点では選択肢が増えたのではないかと思われます。
関係ないですが、昨日、下記のニュースが出てました。
『海外で承認された医薬品が国内で実用化されない「ドラッグロス」の解消を目指す政府の有識者会議の中間とりまとめ案が16日判明した。
・バイオ医薬品が主流になり、人工知能(AI)を用いる創薬も登場するなど「創薬のパラダイムシフト」が起きていることなどが国際競争力の低下につながっている。・創薬力の強化を課題に挙げ、「研究初期から上市(市場販売)まで支援・実施できる幅広い関連産業の存在も不可欠。国としての総合力が試されている」と問題提起した。』
国は医療費の高騰を抑えるという理由のため薬価の引き下げを毎年行ってます。
日本市場は10兆円規模で魅力的だが、毎年薬価が下落する、また治験で日本人を入れる必要が有ることから、日本では利益が見込めないため新薬を導入しようという海外企業に敬遠されてます。また、毎年の薬価改定で製薬業界の利益を奪われ、国内製薬企業の創薬する資金がないのが現状です。ではどうですればいいか?下記の点が上げられてると思います。
・ 海外製薬メーカーに対する価格面でのインセンティブ強化と、日本向け治験の手間の削減。
・ 新薬の薬価下落を抑える。薬価改定を毎年から2年に1回に戻す。
・ 必要不可欠な製剤で収益性の低いものは薬価を上げる。
・ 薬価を政府が決めるのではなく創薬製薬メーカーに決めさせる。
「ドラッグロスと人材開発」の話からは話が少しそれましたが、「我が国の創薬力」「国としての総合力」と聞こえの言いことを国は挙げるのであれは、まずは出荷調整が多すぎる現状を何とかして欲しいという声が現場からは多いのではないでしょうか。