2019年10月31日
岡地区「自宅でずっと」ミーティング

本日は地域包括支援センター主催の令和元年度 第1回 「自宅でずっと」 ミーティングに参加しました。
昨年、岡・船越地区の地域包括支援センターが立ち上がってから3回目の会議になりますが、今回は岡地区と船越地区を分けて2回開催することになりました。テーマは 「要支援高齢者を災害から守るには」 で、各専門職の視点から防災や減災、備えについての講義と意見交換会が行われました。
当地区は今年も私が班長のため、防災についての講演をとセンター長から言われたのですが、私にそんな知識があるわけなく、清水区の防災に取り組んでおられる薬剤師会副会長の敬順堂薬局 杉本道信先生に講演をお願いしました。かなり以前から被災地に行って手伝いをしたり防災への取り組みをしてきた先生のため、分かりやすく説得力のある講演内容でした。私も非常に勉強になりました。
後半は多職種で「防災」について意見交換会をしましたが、直近で台風等の被害を見てるため、いろんな職種の人から活発に意見が出ました。職種によっての災害に対する取り組み方はだいぶ異なりますが、皆さん前向きに考えて行動をしており薬剤師でも活用できる点があるなと感じました。今回は当薬局の近隣地区の職種の人が集まったため、近隣医院の評判で耳が痛くなるような話もありましたが現場の人の意見なので良い意味で参考になったかと・・・。評価は人(患者さんや関係者)がするものだという事を改めて感じました。
なかなか、こういうテーマで話を聞いたり、話すことはないので今回は良い機会になりました。3週後は船越地区で同じ内容の会が開催されますが、そちらにも参加して勉強をしたいと思います。
昨年、岡・船越地区の地域包括支援センターが立ち上がってから3回目の会議になりますが、今回は岡地区と船越地区を分けて2回開催することになりました。テーマは 「要支援高齢者を災害から守るには」 で、各専門職の視点から防災や減災、備えについての講義と意見交換会が行われました。
当地区は今年も私が班長のため、防災についての講演をとセンター長から言われたのですが、私にそんな知識があるわけなく、清水区の防災に取り組んでおられる薬剤師会副会長の敬順堂薬局 杉本道信先生に講演をお願いしました。かなり以前から被災地に行って手伝いをしたり防災への取り組みをしてきた先生のため、分かりやすく説得力のある講演内容でした。私も非常に勉強になりました。
後半は多職種で「防災」について意見交換会をしましたが、直近で台風等の被害を見てるため、いろんな職種の人から活発に意見が出ました。職種によっての災害に対する取り組み方はだいぶ異なりますが、皆さん前向きに考えて行動をしており薬剤師でも活用できる点があるなと感じました。今回は当薬局の近隣地区の職種の人が集まったため、近隣医院の評判で耳が痛くなるような話もありましたが現場の人の意見なので良い意味で参考になったかと・・・。評価は人(患者さんや関係者)がするものだという事を改めて感じました。
なかなか、こういうテーマで話を聞いたり、話すことはないので今回は良い機会になりました。3週後は船越地区で同じ内容の会が開催されますが、そちらにも参加して勉強をしたいと思います。
2019年10月18日
オメプラール錠20mgの汚れ


数か月前ですが、調剤中の勤務薬剤師より、このオメプラール錠は色が変じゃないですか?と。白い錠剤のはずが写真のように真ん中辺りにピンク色の丸い付着物が付いてました。軽く見逃すところでしたが気になるため、製造元のアストラゼネカさんに調査をお願いし、先週その結果が帰ってきました。
・製造工程で外観検査および定期的な抜き取り調査では、同様の付着物は認められなかった。また、検査カメラにより、識別コードの状態を全数検査しており、識別コードの異常があった場合は、確実に排除される。
・更なる調査で、包装作業終盤になると、振動フィーダー上に少量のピンク色微粉が蓄積しており、それが蓄積し錠剤同士が擦れて偶発的に付着したことが原因と思われる。
・振動フィーダー上の堆積物と、錠剤の付着物の性状、色調は同様であった。
・今後は微粉が付着する可能性が推察される包装作業最後の錠剤は製品化しないこととする。
最近の包装も開けてみてみましたが、うっすらピンクの丸がついてる錠剤は多くあるので、偶発的ではない気がしますが・・・、製品的に問題がなければよいでしょう。ただ、患者さんには色調の異なる錠剤を渡すと不安を与える可能性があるので調べてもらって良かったです。
10年くらい前に、ミカルディス錠40mgを一包化した時に、患者さんより錠剤が変色し黄色い粒がついてるとクレームがあり、アステラスのMRさんに確認したところ、そんな報告は1例もないと一蹴されました。調査をお願いするために、その錠剤を渡したのですが、1か月経っても連絡が返ってこないため、卸さん経由で確認したら、そのMRさんの机の中に締まってあったとの事。ある意味、事件でしたが、諦めて上司のMRさんに依頼し、鑑定してもらったところ、付着物や黄色い変色はレボドパ製剤・カルバゾクロムスルホン酸ナトリウム・イミダプリル製剤、いずれかの接触が変色の原因と推定されますとの回答でした。
数年後にミカルディス錠の添付文書の【取扱い上の注意】に「 分包後は吸湿して軟化、黄変することがあるので、高温・多湿を避け て保存すること。」と記載が・・・。その後のフォローや添付文書改訂に関してはMRさんより何も連絡もありませんでした。
数年に1度は同様の解析をメーカーさんにお願いすることがありますが、卸さんを介して調査を依頼するようにしてます。
2019年10月10日
薬剤師会講演会(上田の医療分業とこれからの薬局について)

本日は上田薬剤師会会長 飯島 康典 先生のご講演でした。
長野県上田市は医薬分業の先進地として有名で、いわゆる「門前薬局」がほぼ無く、地域密着型の薬局群が形成され、「かかりつけ薬剤師・薬局」が住民たちに浸透している地域との事でした。そのため、調剤偏重型薬局ではなく、一般用医薬品(OTC医薬品)を取り揃え、自分の薬局だけが潤えばよいではなく、研修会・勉強会などを通して薬剤師や地域薬局の質の向上を図ったり、地域貢献活動(薬物乱用防止講座、薬草・ハーブに親しむ会、JA有線など)を通して、地域住民たちとの信頼関係を築いてきたそうです。今、国から薬局に求められてる事を昔から実践してたわけですが、背景が異なる地域とはいえ、それに甘んじず努力を続けてきたことはすごい事だと感じました。
飯島先生は海外(フランス、スエーデン等)の薬局を何度も視察されてるそうで、それと日本を比較しつつ良いところを取り入れ今後の薬局の方向性について厳しい目線で熱く語られてました。軽減税率等の税金もそうですが、国は海外と比較し、都合の良いところだけを取り入れて法制化するため、海外の動向情報は良くも悪くも重要でしょう。
今日はいつもより多くの薬剤師さんが講演を聞きに来てましたが、今後の薬局業界の明るくない未来と、向かうべき方向性について興味がある薬剤師さんが多かったんではないでしょうか。飯島先生の言った通りの事をすぐに実践はできないとは思いますが、最終的には周囲から必要とされる人間だけが生き残っていくという事でしょう。どの社会や業界にも当てはまることですが研鑽するという意味で勉強になる研修会でした。
長野県上田市は医薬分業の先進地として有名で、いわゆる「門前薬局」がほぼ無く、地域密着型の薬局群が形成され、「かかりつけ薬剤師・薬局」が住民たちに浸透している地域との事でした。そのため、調剤偏重型薬局ではなく、一般用医薬品(OTC医薬品)を取り揃え、自分の薬局だけが潤えばよいではなく、研修会・勉強会などを通して薬剤師や地域薬局の質の向上を図ったり、地域貢献活動(薬物乱用防止講座、薬草・ハーブに親しむ会、JA有線など)を通して、地域住民たちとの信頼関係を築いてきたそうです。今、国から薬局に求められてる事を昔から実践してたわけですが、背景が異なる地域とはいえ、それに甘んじず努力を続けてきたことはすごい事だと感じました。
飯島先生は海外(フランス、スエーデン等)の薬局を何度も視察されてるそうで、それと日本を比較しつつ良いところを取り入れ今後の薬局の方向性について厳しい目線で熱く語られてました。軽減税率等の税金もそうですが、国は海外と比較し、都合の良いところだけを取り入れて法制化するため、海外の動向情報は良くも悪くも重要でしょう。
今日はいつもより多くの薬剤師さんが講演を聞きに来てましたが、今後の薬局業界の明るくない未来と、向かうべき方向性について興味がある薬剤師さんが多かったんではないでしょうか。飯島先生の言った通りの事をすぐに実践はできないとは思いますが、最終的には周囲から必要とされる人間だけが生き残っていくという事でしょう。どの社会や業界にも当てはまることですが研鑽するという意味で勉強になる研修会でした。