2017年11月25日
サプリメントニュース

メディカルサプリメントアドバイザー事務局から、定期的に世界各国のサプリメント情報が送られてきますが、その中から気になった情報を紹介します。
①『ビタミンDのサプリメント摂取で、喘息の深刻な発作リスクが減少することがロンドン大学クイーンメアリーの研究者らの研究で分かった。論文は「Lancet Respiratory Medicine」に掲載』
ビタミンDは、呼吸器系ウイルスに対する免疫反応を高め、気道炎症を鎮静化する機能があるとされますが、研究では、955人の喘息患者のデータを分析。標準治療を受けながら、ビタミンDのサプリメントを摂取した場合、ステロイドの投与を要する発作は30%減少し、入院などが必要となる重度の発作は50%減少した。試験開始時点でビタミンD血中濃度のレベルが低い患者がサプリメントを摂取した場合は特に効果が顕著で、ステロイド投与を要する発作が55%減少した。サプリメントを摂取したことによる副作用はなかった。
ビタミンDは普通に生活をしてる方は、サプリメントを服用しなくても十分に摂取できてます。高齢者の女性の方では、骨の生成にも関わるため、積極的な摂取が必要な場合もありますが、過剰摂取は「尿毒症」や「高カルシウム血症」の副作用が起きる可能性があり勧められません。
有用な情報ですが、安易に情報を信じず、専門家の意見・相談が必要だと思います。
②『アルコール、加工肉とガンとの関係』
米国ガン研究協会と世界ガン研究基金が4月に発表したレポートによると、アルコールを1日当たり約3杯以上飲むと、胃ガンのリスクが高くなるという強力なエビデンス(証拠・検証結果)があり、塩蔵食品および加工肉(ハム、ベーコン、パストラミ、サラミ、ホットドッグ、一部のソーセージなど)の摂取についても同様のエビデンスがあるということです。
サプリメントとは関係ありませんが、なんとなく頷いてしまう結果です。
③『カナダ保健省が緑茶抽出物を含むナチュラルヘルス製品の肝毒性について注意喚起』
カナダの17歳女性が、体重管理用のナチュラルヘルス製品「Green Tea Triple Fat Burner (緑茶抽出物、ビターオレンジ、カフェイン、ビタミン類 (B3、B6、B12、C、E、葉酸) 含有)」を1カプセル×2回/日、5日間摂取したところ、急激な腹痛、悪心、激しい嘔吐を生じ救急外来を受診。治療を受けて退院したが改善せず、2日後に再度救急外来を訪れ、検査の結果、肝機能 、腎機能 の悪化が認められ、急性肝障害および急性尿細管壊死と診断され、加療により改善した。
この症例を含め、カナダでは2006年から2016年までの間に緑茶抽出物含有製品と関連する肝障害が11件報告されており、緑茶抽出物含有製品は18歳以上を対象年齢とするように、2017年8月にモノグラフを改訂したそうです。
緑茶といえば日本=静岡くらいのイメージがあり、世界に向けて緑茶の良さをアピールしてるニュースをよく見ますし、緑茶に含まれてるカテキンが血中コレステロールを下げたり、脂肪を抑制するデータから「特定保健用食品」に指定されてますので、少し驚きました。緑茶抽出物含有製品というのが怪しいですし、成分や用量も分かりませんので一概な事は言えませんが、カナダでは注意喚起されてるようです。
①『ビタミンDのサプリメント摂取で、喘息の深刻な発作リスクが減少することがロンドン大学クイーンメアリーの研究者らの研究で分かった。論文は「Lancet Respiratory Medicine」に掲載』
ビタミンDは、呼吸器系ウイルスに対する免疫反応を高め、気道炎症を鎮静化する機能があるとされますが、研究では、955人の喘息患者のデータを分析。標準治療を受けながら、ビタミンDのサプリメントを摂取した場合、ステロイドの投与を要する発作は30%減少し、入院などが必要となる重度の発作は50%減少した。試験開始時点でビタミンD血中濃度のレベルが低い患者がサプリメントを摂取した場合は特に効果が顕著で、ステロイド投与を要する発作が55%減少した。サプリメントを摂取したことによる副作用はなかった。
ビタミンDは普通に生活をしてる方は、サプリメントを服用しなくても十分に摂取できてます。高齢者の女性の方では、骨の生成にも関わるため、積極的な摂取が必要な場合もありますが、過剰摂取は「尿毒症」や「高カルシウム血症」の副作用が起きる可能性があり勧められません。
有用な情報ですが、安易に情報を信じず、専門家の意見・相談が必要だと思います。
②『アルコール、加工肉とガンとの関係』
米国ガン研究協会と世界ガン研究基金が4月に発表したレポートによると、アルコールを1日当たり約3杯以上飲むと、胃ガンのリスクが高くなるという強力なエビデンス(証拠・検証結果)があり、塩蔵食品および加工肉(ハム、ベーコン、パストラミ、サラミ、ホットドッグ、一部のソーセージなど)の摂取についても同様のエビデンスがあるということです。
サプリメントとは関係ありませんが、なんとなく頷いてしまう結果です。
③『カナダ保健省が緑茶抽出物を含むナチュラルヘルス製品の肝毒性について注意喚起』
カナダの17歳女性が、体重管理用のナチュラルヘルス製品「Green Tea Triple Fat Burner (緑茶抽出物、ビターオレンジ、カフェイン、ビタミン類 (B3、B6、B12、C、E、葉酸) 含有)」を1カプセル×2回/日、5日間摂取したところ、急激な腹痛、悪心、激しい嘔吐を生じ救急外来を受診。治療を受けて退院したが改善せず、2日後に再度救急外来を訪れ、検査の結果、肝機能 、腎機能 の悪化が認められ、急性肝障害および急性尿細管壊死と診断され、加療により改善した。
この症例を含め、カナダでは2006年から2016年までの間に緑茶抽出物含有製品と関連する肝障害が11件報告されており、緑茶抽出物含有製品は18歳以上を対象年齢とするように、2017年8月にモノグラフを改訂したそうです。
緑茶といえば日本=静岡くらいのイメージがあり、世界に向けて緑茶の良さをアピールしてるニュースをよく見ますし、緑茶に含まれてるカテキンが血中コレステロールを下げたり、脂肪を抑制するデータから「特定保健用食品」に指定されてますので、少し驚きました。緑茶抽出物含有製品というのが怪しいですし、成分や用量も分かりませんので一概な事は言えませんが、カナダでは注意喚起されてるようです。
2017年11月24日
サプリメント(メタバリアS)

薬剤師という職業柄、興味本位でサプリメントを自分で試すことがあります。
私は小さい頃に腹膜炎を起こし、開腹手術をしたため便秘です。ただ、毎年の健康診断では異常項目はなく、服用してる薬剤もありませんが、1kg/年ずつ体重が増えてるのが気になります。そこで今回は、サラシノール含有(血糖値を下げ、腸内環境を整えるとのクチコミ:機能性表示食品)『メタバリアS』:お試し7日分を試しました。
錠剤は少し大きいですが、喉に詰まる程ではないです。1日8粒、1回2~4錠と記載がありますので、1回4錠を朝、夕食後に服用しました。数日は効いてるかも何も感じませんでしたが、4日目から腹痛というか、便が腸の中で定期的に動く感じで、仕事が忙しい時は冷や汗が出ました。5日目も朝はサプリメントを飲んだのですが、同じような症状が起きたので服用中止しました。
多少、怪しい作用機序だなと思ってましたが、続ければ効くかもしれません。私も場合は便秘症のため、違う意味で効いたのかもしれませんが上記のようで続ける気にはなりませんでした。
また、気になるサプリメントがあったら試して報告したいと思います。

私は小さい頃に腹膜炎を起こし、開腹手術をしたため便秘です。ただ、毎年の健康診断では異常項目はなく、服用してる薬剤もありませんが、1kg/年ずつ体重が増えてるのが気になります。そこで今回は、サラシノール含有(血糖値を下げ、腸内環境を整えるとのクチコミ:機能性表示食品)『メタバリアS』:お試し7日分を試しました。
錠剤は少し大きいですが、喉に詰まる程ではないです。1日8粒、1回2~4錠と記載がありますので、1回4錠を朝、夕食後に服用しました。数日は効いてるかも何も感じませんでしたが、4日目から腹痛というか、便が腸の中で定期的に動く感じで、仕事が忙しい時は冷や汗が出ました。5日目も朝はサプリメントを飲んだのですが、同じような症状が起きたので服用中止しました。
多少、怪しい作用機序だなと思ってましたが、続ければ効くかもしれません。私も場合は便秘症のため、違う意味で効いたのかもしれませんが上記のようで続ける気にはなりませんでした。
また、気になるサプリメントがあったら試して報告したいと思います。

2017年11月19日
薬価制度の抜本改革案報道の件

少し前から薬価の引き下げが2年に1度から、1年に1度になるという情報はありましたが現実になるようです。
「2年に1度の改定では、その間薬価が高止まりし、医療費や患者負担が増える」との指摘からですが、一部の対象患者が限られてる高薬価の薬剤に関しては理解できますが、それ以外の薬剤に関しては説明に無理があります。卸や製薬メーカーへの圧迫が大きく、国内製薬企業の開発力が落ちると思います。10年後を見ると顕著に外国企業との差が出てくるでしょう。
ジェネリック医薬品(後発品)が普及している先発医薬品の大幅値下げを検討するらしいですが、患者さんは、ジェネリック医薬品が安いがために変更を希望してるので、変更する意味がなくなってしまいます。国の施策を無視するなら、「少し待てば値段が変わらなくなるから、先発医薬品のままでいいんじゃないですか」という説明を私は患者さんにすると思います。最近は、オーソライズドジェネリック(AG:先発医薬品と全く同じ医薬品をジェネリック医薬品として発売)が流行ってますが、国がそれを推奨するなら分かりますが。
現場で仕事をしてる人間からすると、医療制度の中で他に先にメスを入れるべきところがあると感じますが、人道的な問題か、政治的な問題で、そこには触れず、弱い部分から叩いてる感じがします。
いずれにしろ薬局経営にはマイナスにしか働かない話ですが、先を見据えながらも、日々の仕事に邁進するのみです。
「2年に1度の改定では、その間薬価が高止まりし、医療費や患者負担が増える」との指摘からですが、一部の対象患者が限られてる高薬価の薬剤に関しては理解できますが、それ以外の薬剤に関しては説明に無理があります。卸や製薬メーカーへの圧迫が大きく、国内製薬企業の開発力が落ちると思います。10年後を見ると顕著に外国企業との差が出てくるでしょう。
ジェネリック医薬品(後発品)が普及している先発医薬品の大幅値下げを検討するらしいですが、患者さんは、ジェネリック医薬品が安いがために変更を希望してるので、変更する意味がなくなってしまいます。国の施策を無視するなら、「少し待てば値段が変わらなくなるから、先発医薬品のままでいいんじゃないですか」という説明を私は患者さんにすると思います。最近は、オーソライズドジェネリック(AG:先発医薬品と全く同じ医薬品をジェネリック医薬品として発売)が流行ってますが、国がそれを推奨するなら分かりますが。
現場で仕事をしてる人間からすると、医療制度の中で他に先にメスを入れるべきところがあると感じますが、人道的な問題か、政治的な問題で、そこには触れず、弱い部分から叩いてる感じがします。
いずれにしろ薬局経営にはマイナスにしか働かない話ですが、先を見据えながらも、日々の仕事に邁進するのみです。
2017年11月14日
2017年11月10日
OTC(一般用医薬品)

佐藤製薬のOTC(一般用医薬品)を購入し、品揃えを増やしました。
今までは近隣の医院等への配慮等もあり、医薬部外品(衛生用品)を多く揃えてましたが、患者さんからの要望や、今後の薬局の方向性も鑑みて増やすことにしました。
市場価格を反映して、お手頃な値段で販売しております。購入目的以外でも、医療用医薬品・他の市販薬・サプリメントの相談でも構いませんので、気軽にお立ち寄り頂ければと思います。

今までは近隣の医院等への配慮等もあり、医薬部外品(衛生用品)を多く揃えてましたが、患者さんからの要望や、今後の薬局の方向性も鑑みて増やすことにしました。
市場価格を反映して、お手頃な値段で販売しております。購入目的以外でも、医療用医薬品・他の市販薬・サプリメントの相談でも構いませんので、気軽にお立ち寄り頂ければと思います。

2017年11月06日
静岡市急病センター当番

本日は静岡市急病センター夜間当番の日でした。
地域医療に貢献するため、一部の有志の薬剤師が、毎日、19時~22時まで交代制で担当します。冬場の感染症が流行った時は、夜中の3~4時まで診療を行う時もあるようです。
本日は23時に終わりましたが、急病センターで当番をすると、その時期の感染症や流行の疾病が把握できます。
11月に入り呼吸器感染症の患者さんが増えてきてるため、覚悟して向かいましたが、思ったより患者さんは少なく、高熱の方が少し多かった程度で、上気道炎(咳・鼻水)の患者さんはほとんどいませんでした。もちろんインフルエンザの患者さんもいませんでした。
少し拍子抜けしましたが、当薬局においては、明らかに呼吸器感染症の患者さんが増えてきてるのを実感してますので、うがい・手洗い等の予防をスタッフに徹底し、元気よく仕事に取り組みたいと思います。明日も仕事なので早く寝ます。
地域医療に貢献するため、一部の有志の薬剤師が、毎日、19時~22時まで交代制で担当します。冬場の感染症が流行った時は、夜中の3~4時まで診療を行う時もあるようです。
本日は23時に終わりましたが、急病センターで当番をすると、その時期の感染症や流行の疾病が把握できます。
11月に入り呼吸器感染症の患者さんが増えてきてるため、覚悟して向かいましたが、思ったより患者さんは少なく、高熱の方が少し多かった程度で、上気道炎(咳・鼻水)の患者さんはほとんどいませんでした。もちろんインフルエンザの患者さんもいませんでした。
少し拍子抜けしましたが、当薬局においては、明らかに呼吸器感染症の患者さんが増えてきてるのを実感してますので、うがい・手洗い等の予防をスタッフに徹底し、元気よく仕事に取り組みたいと思います。明日も仕事なので早く寝ます。
タグ :急病センター