2017年11月19日

薬価制度の抜本改革案報道の件

少し前から薬価の引き下げが2年に1度から、1年に1度になるという情報はありましたが現実になるようです。

「2年に1度の改定では、その間薬価が高止まりし、医療費や患者負担が増える」との指摘からですが、一部の対象患者が限られてる高薬価の薬剤に関しては理解できますが、それ以外の薬剤に関しては説明に無理があります。卸や製薬メーカーへの圧迫が大きく、国内製薬企業の開発力が落ちると思います。10年後を見ると顕著に外国企業との差が出てくるでしょう。

ジェネリック医薬品(後発品)が普及している先発医薬品の大幅値下げを検討するらしいですが、患者さんは、ジェネリック医薬品が安いがために変更を希望してるので、変更する意味がなくなってしまいます。国の施策を無視するなら、「少し待てば値段が変わらなくなるから、先発医薬品のままでいいんじゃないですか」という説明を私は患者さんにすると思います。最近は、オーソライズドジェネリック(AG:先発医薬品と全く同じ医薬品をジェネリック医薬品として発売)が流行ってますが、国がそれを推奨するなら分かりますが。

現場で仕事をしてる人間からすると、医療制度の中で他に先にメスを入れるべきところがあると感じますが、人道的な問題か、政治的な問題で、そこには触れず、弱い部分から叩いてる感じがします。

いずれにしろ薬局経営にはマイナスにしか働かない話ですが、先を見据えながらも、日々の仕事に邁進するのみです。


タグ :薬価政治

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Posted by サンジ at 23:17│Comments(0)経営
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